中国は4000年の長い歴史を持つ国です。中国では早くから文明が発達し、古代から貨幣が鋳造・取引されていたことから、現在でも中国古銭の価値は高くその人気は根強いです。新しい王や政府が誕生するたびに貨幣は作り直されていたことから、デザインも豊富で、その違いをみるだけで時代の変遷を感じることができます。
中華街などに行くと、古い貨幣がお土産や縁起物で売られていることがよくあります。中国では貨幣によく見られる四角い穴の開いた円の形はとても縁起が良いとされています。前者は地上を後者は天界を表し、世界中のパワーがそれをもつものに集まると考えられているのです。
また、五行思想によると、貨幣などの金属は、勝気を高めて不運や病気をよせつけない力をもつと考えられていました。中国古銭は形状もつくられた時代によってデザインが微妙に異なります。そして清の時代の10人の皇帝によって発行された十帝古銭は特に価値があり、高値で取引されています。十帝古銭には雍正通寶や乾隆通寶などがあり世界中にコレクターがいます。
中国古銭はしっかりとした鑑定士の資格を持った人に鑑定してもらうべきです。理由は模造品がいくらでもあるからで、中国は常にこの模造品との戦いの歴史だったと言っても良いかもしれません。今でも中国というと違法コピーの王国のような事になっていますから、中国古銭などもそのほとんどは模造品といっても良いかもしれません。何しろその技術が進化しすぎて、正規のお金よりも模造品の方が技術的に優れている事があったと言われることもあるぐらいです。
ですから、基本的に中国古銭を扱う時には信用できる鑑定士の方に見てもらわなければならないと考えた方が良いでしょう。偽物に踊らされると時間がもったいない事になってしまいます。基本的に偽物には価値はありませんから、それまでとんでもない価値があると思っていたものが、無価値であったという時の落ち込み方は半端な事ではありません。それまでの苦労が全て水泡に帰すという事を忘れてはなりません。
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